Fundamental Technology

落合式ハイプレッシャー法の発見者の紹介

落合孝次

落合式ハイプレッシャー法の生みの親は落合孝次(大豆エナジー 取締役)です。これまで数千回の発芽実験を繰り返して未発芽種子と発芽種子の機能性分析を行っています。
発芽の瞬間に種子の生体内で何が起こっているのか、それを突き止める研究がライフワークになっています。

落合 孝次
1967年生まれ、近畿大学農学部卒。
大手食品会社を経てカリフォルニア州ナパにてバイオベンチャーを2002年起業。
その後、滋賀県長浜バイオインキュベーションセンターで本格的に活動開始。
紆余曲折を経て2013年果実堂に入社。現在は大豆エナジー 取締役に就任。
趣味は焼き鳥とビールでサイエンスの夢を語ること。

落合式ハイプレッシャー法の内容について

  1. 大豆を例にお話します。当社が独自に開発したプロモーターボックス装置を使います。この装置では発芽中の種子に対して酸素、二酸化炭素、温度、水量などを変動させて環境負荷による条件の異なるストレス刺激を人為的に与えます。

    • プロモーターボックス装置
    • 環境負荷によるストレス
  2. ストレス刺激を与えられた発芽中の大豆では、イソフラボンの一種であるダイゼインが産生され急増します。
    時期を同じくして他の有用成分も生産が増えることも判明しました。

  3. 我々は、同時に植物の生体防御物質の産生を誘導する外的要因であるエリシターの研究を進めています。これを第二の外部刺激として捉えています。エリシターにはテンペ菌、乳酸菌、麹菌など安全性が確認されたものを使用しています。

  4. エリシターを投与された発芽中の大豆は、酵素活性が向上して自ら産生したダイゼインを原料に猛スピードで代謝させていきます。その結果、ダイゼイン骨格をもった膨大な新規代謝物が発見され、特長として低分子でプレニル化など疎水基をもっていることがあげられます。

  5. 得られた代謝物の測定(メタボローム解析)は理化学研究所環境資源科学研究センターと共同研究をすすめています。
    その結果107のイソフラボンの骨格とよく似通った未知化合物を発見しました。特にグリセオリンⅠ~Ⅵは、ポストイソフラボンとして注目されています。

  6. グリセオリンⅠ~Ⅵは、現在、京都大学(食品分子機能学分野)、九州大学(食料化学工学講座)、熊本大学(発生医学研究所細胞医学分野)と機能性評価を行っています。
    再発性乳がん細胞にグリセオリンⅠを含む抽出液を添加し培養することで、同がん細胞の増殖が抑制されることが熊本大学の発生医学研究所から報告されています。

    • コントロールDMSO24時間、LTED細胞

      コントロール
      DMSO
      24時間、LTED細胞

      (熊本大学提供)

    • グリセオリンIを含むフラクションで処理100μM24時間、LTED細胞

      グリセオリンIを含むフラクションで処理
      100μM
      24時間、LTED細胞

      (熊本大学提供)

  7. 落合式ハイプレッシャー法で大豆から誘導される二次代謝物はグリセオリン以外にもペプチド、テルペノイド、ステロイド、アルカロイドなどがありますので網羅的にプロファイリングしています。

1分間でわかる落合式ハイプレッシャー法

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