生薬プロジェクト

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国産生薬プロジェクト
~落合式ハイプレッシャー法応用編~

眠っている遺伝子を揺り動かす

大豆で有用性を証明した落合式ハイプレッシャー法は見方を変えると、土を使わずに試験管の中で短期間のうちに植物から有用成分を得ることが出来る技術とも言えます。

落合式ハイプレッシャー法(特許第5722518号/特許第5795676号)の特長は、発芽直後の遺伝子発現とそれに誘発される代謝メカニズムに注目したところにあります。発芽ステージこそが人間が植物をもっとも意図的に制御できるタイミングと考えたからです。
2つの刺激、すなわち環境負荷とエリシターの投与によって種子は代謝亢進と代謝異常を起して、その結果我々の想像を超えた多種多様な二次代謝物の産生をはじめます。

すなわち従来の生薬的な発想で畑に種を蒔いて、気長に、根、茎、葉に有効成分が溜まるのを待つのではなく、我々の方から積極的に植物に働きかけて、眠っている遺伝子を揺り動かし、潜在能力を引き出すことで、短期間のうちに〈多種多様な有効成分〉を大量に得ることが出来ます。

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2つの外部刺激(ストレス)

落合式ハイプレッシャー法では、まず発芽中の種子に酸素、二酸化炭素、温度、水分などのさまざまな外部刺激を与え、主に免疫関連物質の産生を促します。第二の刺激としてエリシター(生体防御関連遺伝子を活性化する物質の総称)を投与することで免疫関連物質の代謝を爆発的に誘導させることが出来ます。その結果、発芽中の種子は多種多様な新規活性物質を次々と産生していきます。

新しい天然化合物・生薬探索落合式ハイプレッシャー法 新しい天然化合物・生薬探索落合式ハイプレッシャー法

フィトアレキシン

ここで得られた物質はフィトアレキシンと言われる物質でフィトケミカルがさらに代謝された物質(二次代謝化合物)です。構造が複雑で強い生理活性があることで知られています。
フィトアレキシンの研究は、物質がなかなか得られない為に緒についたばかりで、これから大豆エナジーが落合式ハイプレッシャー法を活用して膨大なフィトアレキシンを発見することで研究が一気に進展していくものと思われます。

2つのプレッシャー試験系 2つのプレッシャー試験系

35万種類の種子

次世代シーケンサーの登場、ゲノム編集技術の開発によって、遺伝子の研究が加速しています。わたし達は植物がつくり出した有用物質よりも、ゲノム解読が進んだわけですから植物が有用物質をつくり出すメカニズムそのものにむしろ関心があります。メカニズムがわかれば、眠っている遺伝子を揺り起こし未知なる物質を次々と発芽種子みずからつくり出してもらいたいと思っています。

35万種類の種子イメージ 35万種類の種子イメージ

今、中国の経済成長の結果、輸入生薬の減少リスクが指摘されています。また国内においても気象異常や農薬数の減少により生薬栽培がうまく進展していません。落合式ハイプレッシャー法は土を使用せずに試験管やタンクのなかで植物有用成分をつくり出す技術のため、今後、国産生薬栽培に大きく寄与するものと思われます。
大豆エナジー社の生薬プロジェクトは、従来の生薬研究のように南洋諸島や海底まで出向いて希少な薬用植物を探すのではなく、足元の35万種にも及ぶ植物の〈種子〉に着目して、人類の健康に有用な物質を次々と発見していくことをミッションとしてスタートします。
人類がまだ発見していない未知の優れた物質が、足元の植物から発見されていきます。